CoinCheckでNEMの不正送金が行われたことに関して私が思うこと
2018年1月に国内仮想通貨取引所のCoin CheckからNEMが不正送金されていることがわかり、かなり世間を賑わせていることはおそらくご存知かと思います。 2018年2月5日現在、公式サイトでも以下のように釈明されています。 CoinCheck-公式サイト 今回のCoinCheckでの事象に関してですが、Twitterや私の周りでもかなり話題になっています。そして皆さんがいろいろな発言やコメントをしているわけですが、、 私から見てこれは違うんじゃないか?といった内容のものがかなり多く見受けられました。 なので今回の事象に関してどのような意見があり、それに対して私がどのように考えているのか記事にしてみました。 なお、ブロックチェーンについてある程度知っている想定での記事ですので、、 ブロックチェーンって何?? 状態の方はまずこちらの記事を読むことをお勧めしておきます。 ビットコインは何故信用されるのか http://hirochain.blogspot.jp/2018/02/blog-post_2.html ブロックチェーンの脆弱性ではない 私が最も衝撃を受けたのは、「仮想通貨大丈夫か?」「ブロックチェーンは安全ではないことが証明された」というものである。これに対して反論してみたいと思います。 まず今回のCoinCheck不正送金での事象について整理してみると、秘密鍵が流出したことが原因だと言われている。これは重要なポイントで、 不正送金で生成されたトランザクションはブロックチェーン上では実に正常で正当なものなのです 。 つまり 今回の不正送金の事象は、秘密鍵が流出した事実を知っている私たちからすると、 "不正送金" なのであって、NEMのブロックチェーン上では実に正常な送金が行われただけであり、NEMや仮想通貨が持つ脆弱性が原因ではないのです。 またこれに違和感がある方もいるかもしれない。。 具体的に言うと、秘密鍵が流出したことで、正常な取引が行われること自体がそもそもおかしいといった意見だ。 しかしここに使われるのは公開鍵暗号という技術であり、これは今のインターネットにおける認証でも使...