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3月, 2018の投稿を表示しています

プライベートブロックチェーンに価値はあるのか

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最近、以下の発言を頻繁にテレビ等のメディアで目にするようになった。 "ビットコインは単なる投機対象だが、ブロックチェーンの技術は素晴らしい" これらの発言をしている方がどれほどブロックチェーンについて理解しているかは置いておいて、企業や特定団体が採用するプライベートなブロックチェーンが私たちにどれほどのメリットをもたらすのについて考えてみました。 またブロックチェーンについては下記の記事などで説明しています。 ビットコインは何故信用されるのか http://hirochain.blogspot.jp/2018/02/blog-post_2.html ブロックチェーンの価値とはなんだったのか まず改めて考えたいのは、そもそもビットコインなどのパブリックなブロックチェーンの価値はなんなのかということです。 ブロックチェーンの特徴とは、第三者的な中央主権的機関を介さずに、取引(トランザクション)の正当性を確かめることができることなのでした。( トラストレス ) そして"誰でも利用"できることから、 これまでの情報のインターネットから価値のインターネットになると言われています。 そしてこれはブロックチェーンが公開され誰でも利用できるからこそです。 プライベートブロックチェーンについて プライベートブロックチェーンについては、特定の企業や団体が管理するものであり、 誰でも利用できるものではありません。 これが何を意味するのか少し例を用いて説明してみます。 例えばAmazonがブロックチェーンを使った、"素晴らしいサービス"を提供したとします。このサービスはAmazonのアカウントを保有していれば誰でも利用できます。 さてここでブロックチェーンの機能に着目してみましょう。プライベートブロックチェーンは公開されていないので、より安全にデータを保存できることがその特徴になるでしょう。 これが示すのはプライベートブロックチェーンは従来のデータベースを用いるよりも安全であり改ざんするのが難しいということですね。 つまり私たちが受けたいものはそのサービスであり、ブロックチェーンを使っているか否かはどうでもいいのです。 これは...

Rippleについて僕が思うこと

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Twitterで仮想通貨関連の情報を収集していると"リップル" "Ripple"という単語を見ない日はない。といってもいいでしょう。 それほど、皆さんが注目しているRippleについて思うことをかいてみた。 RIppleの基本情報 まずRippleの基本情報についてです。 見慣れたものだと思うので特に説明しません。笑 名称 Ripple 公開日 2012年 コード XRP 組織 Ripple Labs コンセンサスアルゴリズム PoC 承認目安時間 数秒 上限発行枚数 1000億枚 Rippleは中央集権的なものである Rippleの特徴として最も大きいのが、中央主権的であるということかもしれません。 そしてその中央集権的なシステムによって他の仮想通貨にはない数多くの特徴を持っています。 まず下図を見てください。 一目瞭然ですね。Rippleは他の仮想通貨と比較すると圧倒的な送金速度、送金コストの低さを誇ります。 実はこれには理由があります。 まず多くのRipple以外の仮想通貨は非中央集権的なシステムがベースとなっています。 例えばビットコインを例にすると、10分ごとに生成されるブロックは "誰でも生成" することができます。 つまりここには "悪意ある者" が悪意あるブロックを生成する可能性も考えられます。 そのため、コストをかけて生成されたブロックが正しいものであるかチェックを実施した後にブロックが承認されます。 このような手順はコンセンサスアルゴリズムと呼ばれます。 ビットコインについては下記の記事でも解説しています。 ビットコインは何故信用されるのか これがRippleで、 "許可制" となっていてブロックの作成と承認にはRipple社の許可が必要なのです。 なので、"誰でもブロックを作成できるない" ためこのようなコストのかかるプロセスを実施する必要がないのです。 それが先ほど図で挙げた性能を出している理由となります。 Rippleの問題点について Rippleについて私が思うのは、中央集権的であっ...